大ブームとなっている今作、非常に評判も高かったのでずっと気になっていたのですが、今年に入りようやく鑑賞することができました。
クイーンの曲が要所要所に印象的に使われていて、それがストーリーにもマッチしている構成のため、まるでミュージカルのような高揚感でいっぱい。
ほとんど有名な楽曲ばかりなので、自然と肩と足でリズムを取りながら鑑賞していました。
フレディがいかに個性的で突出した才能を持っていたか、そして素晴らしいバンドメンバーに恵まれていたかを改めて知ることができ、クイーンというバンド自体が大好きに。
そんな一方で売れれば売れるほど孤独を深めていくフレディの姿が切なくて、どれほどの大スターになっても人間には理解してくれる家族や恋人が必要なのだと、その基本的な事実をしみじみと感じました。
途中までは曲も一部のみがかかるため少し物足りなく思っていたのですが、それもラストへの布石だったのだと気づかされます。
誰もがのってしまうこと必至のライブシーンは、実際のクイーンの音声を使っているだけあって物凄い迫力と熱量に圧倒されてしまいます。
きっとそれほどクイーンを知らない人でも、それまでのストーリーを知ることで彼らに感情移入し、誰もが引き込まれて画面を見つめてしまうことでしょう。年の初めを飾るに相応しい、感動の傑作でした。
